膣・外陰の病気

性器ヘルペス

単純ヘルペスウィルスの感染によっておこる疾患です。このウィルスは、口腔・皮膚・目・脳
などいろいろなところに感染して病変をおこします。�T型と�U型があり、性器(膣、外陰部)
に感染するのは�U型が多いといわれていますが、�T型も感染します。
性器ヘルペスは性器に感染しているヘルペスウィルスが性交によってうつる性病のひとつです。
しかし、このウィルスの感染がおこっても、その80%は症状のあらわれない不顕性感染です。
性器ヘルペスには、再発型と急性型のタイプがあります。再発型は感染した
ヘルペスウィルスが神経節に潜伏して、からだの変調時(疲労・月経時・妊娠など)に、
活性化して症状をおこします。

症状は小さな水泡や潰瘍の形成がおもなものです。症状のひどいのは急性型の場合です。
急性型では、性交などの感染の機会があってから2〜7日くらいして37〜38度くらいの発熱
(ないこともある)があり、外陰部に小水疱、浅い潰瘍が出現し、これは強い疼痛を伴い
排尿困難や歩行困難をみるようになります。症状が進行すると子宮頸部、膣壁、膀胱内にまで
広がり入院が必要
となります。
妊娠中に性器ヘルペスにかかりますと、出産のとき赤ちゃんに感染することが心配です。
新生児ヘルペスは非常に危険(死亡率70〜80%)ですので、産道からの出産はさけ
帝王切開を行います。

尖圭コンジローム

性行為によって感染する疾患で、原因はウィルス感染です。このウィルスは
別名いぼウィルスともいわれ、皮膚にできるいぼの原因となるウィルスの一種です。
このウィルスに感染すると、その細胞が増殖して1ミリから母指頭大の腫瘍となります。
症状は外陰部に特徴のある先のとがった腫瘍が多発してきます。多くは膣の入り口や肛門付近
にできますが、子宮頸部や膣にも出現することがあります。潜伏期間は1〜6ヶ月、平均3ヶ月
くらいといわれています。

外陰そう痒症

外陰そう痒症というのは、外陰部がかゆくなる症状に対する呼び名で、その原因として
いくつかの疾患があります。しかし、原因疾患のはっきりしない場合もまれにあり、
このようなものは、特発性そう痒症と呼ばれます。
原因疾患としてもっとも多いのは、カンジダによる膣炎・外陰炎とトリコモナスによる
膣炎
です。そのほかに細菌性の膣炎などでおりものが増え、その刺激によっておこる場合や、
下着による接触皮膚炎(かぶれ)が原因となっている事もあります。
子どもの場合はぎょう虫症により、外陰部にかゆみがおこる事があります。
また、お年寄りの場合は、まれに外陰がんの初期症状として、外陰部のそう痒感を
訴えてくることがあります。
症状に異常を感じたら、早めに専門医の診察を受ける事をおすすめします。

老人性膣炎

更年期を過ぎる頃になると、女性ホルモン(エストロゲン)減少のため全身に少しずつ
影響が出てきて膣の粘膜にも変化が起こります。膣の粘膜はやや薄くなり、萎縮してくるため
充血をおこして出血したり、傷が付きやすくなってくることがあります。
このような状態になっている膣粘膜は、細菌も感染しやすくなり、容易に炎症をおこします。
こうした膣炎は萎縮性膣炎ともいわれます。
症状としては、黄色っぽいおりものがつづき、時には少量の出血を伴ったりします。

非特異性膣炎

おりものの検査を行っても、トリコモナス、カンジダ、淋菌というような病原微生物が検出されず、
原因のはっきりしない
膣の炎症です。白色あるいは黄色のおりものが増え、ときには
血液が混じることもあります。また、膀胱炎のような症状(排尿痛)や下腹部痛を伴う事もあります。
不潔になり膣の自浄作用が低下した場合や、タンポンなど異物が膣内に残置されたり、あるいは
女性ホルモンの分泌の低下などにより細菌などが増殖してきておこるものと考えられます。

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