2006年10月の記事一覧

老人性膣炎

更年期を過ぎる頃になると、女性ホルモン(エストロゲン)減少のため全身に少しずつ
影響が出てきて膣の粘膜にも変化が起こります。膣の粘膜はやや薄くなり、萎縮してくるため
充血をおこして出血したり、傷が付きやすくなってくることがあります。
このような状態になっている膣粘膜は、細菌も感染しやすくなり、容易に炎症をおこします。
こうした膣炎は萎縮性膣炎ともいわれます。
症状としては、黄色っぽいおりものがつづき、時には少量の出血を伴ったりします。

非特異性膣炎

おりものの検査を行っても、トリコモナス、カンジダ、淋菌というような病原微生物が検出されず、
原因のはっきりしない
膣の炎症です。白色あるいは黄色のおりものが増え、ときには
血液が混じることもあります。また、膀胱炎のような症状(排尿痛)や下腹部痛を伴う事もあります。
不潔になり膣の自浄作用が低下した場合や、タンポンなど異物が膣内に残置されたり、あるいは
女性ホルモンの分泌の低下などにより細菌などが増殖してきておこるものと考えられます。

カンジダ膣炎(膣カンジダ症)

この病気は、カンジダという微生物(真菌、カビ類の一種)の増殖によっておこるものです。
カンジダは、膣や外陰部の常在菌の一種で、非妊婦の15%、妊婦の20%以上で検出される
もの
です。しかし、検出されたからといってカンジダ膣炎というわけではありません。
このカンジダ種々の原因で、増殖して、膣や外陰部に炎症をおこし症状がでてはじめて
カンジダ膣炎といってよいでしょう。

トリコモナス膣炎(膣トリコモナス症)

トリコモナス原虫の感染によりおこるもので、膣の感染症のうちで頻度の高いものです。
女性の50%はいちど感染するといわれます。
症状は、黄緑色かうすい膿性のおりものが増え、しばしば膣や大小陰唇のかゆみや痛み
を伴います。また、膣壁や子宮頸部が赤く腫れ、性交痛や軽度の出血もみられることも
あります。もし、この感染が尿道にまで広がると尿道炎膀胱炎をおこすこともあります。
感染が卵管にまでおよぶと不妊症の原因のもなります。
トリコモナス原虫の感染は、主として性行為によっておこりますが、ぬれたタオルや湿った布、
トイレのシートなどからも感染することがあります。
成熟女性では頻度の高い疾患で、難治性のものもみられます。
それはトリコモナス原虫が配偶者の尿路、性器にも侵入し、これが再感染、再発の源となるからです。

不正性器出血

女性では、月経以外に生理的出血をみることはありません。
そこで大ざっぱにいって、月経のような周期的出血以外の出血があれば
不正性器出血(不正出血)といいます。30歳未満の女性に性器出血をみる場合
まず基礎体温を測定することが重要になってきます。周期性の出血か月経のどの時期の
出血かを区別するためにきわめて有用だからです。 ひどい性器出血でない限り、数ヶ月くらいは
基礎体温をつけるようにしてください。

※以下の表のような場合は、産婦人科を受診すべきです。

2006年10月31日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:月経の異常

月経前緊張症

月経10日前か数日前から腰痛、腹痛、乳房痛、食欲不振、頭痛、動悸、精神不穏、うつ症状、
むくみ
などの症状を訴えますが、月経の開始とともに症状が消退していくものをいいます。
月経困難症に比べて頻度は、はるかに少なく就床を要する人は0.1%、就労困難な人は3%程度
です。原因はよくわかっていませんが排卵に伴う黄体ホルモンによるものと考えられています。
いわば性機能がよくて黄体ホルモンが十分に出ていて、それに対する脳の反応性が良すぎる
ためです。

2006年10月31日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:月経の異常

月経困難症

子宮や卵巣に病的異常を伴わないものは、機能性月経困難症(原発性月経困難症)といい、
中等度の下腹部痛、腰痛のほか、頭痛、吐き気、嘔吐、胃痛、めまいなどの全身症状を示します。
結婚前の若い女性の月経困難症は心理的な要因が強く作用して、 多彩な症状を伴いやすく
なります。特に母親を通してマイナスイメージでとらえるものになると 月経困難症が重症化
しやすい
といわれています。

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カテゴリー:月経の異常

月経不順

月経は通常25〜38日くらいの周期で定期的におこりますが、25日未満で出血を反復したりする
状態を
頻発月経、逆に38〜45日を超えても月経がこない状態を希発月経といいます。
さらに周期や出血の量、期間からみて月経とは異なる出血であったりする場合は
機能性子宮出血といい、これらをひとまとめにして月経不順とよんでいます。

2006年10月31日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:月経の異常

子宮位置異常

子宮が一定範囲以上をこえて移動しないのは、子宮を下方から支える支持装置と、子宮を
つりあげている懸垂装置の働き
です。子宮支持装置としては骨盤底にある筋肉群と 筋膜、
隔膜の緊張力があり、子宮懸垂装置には基靭帯、仙骨子宮靭帯、膀胱子宮靭帯、子宮広靭帯
子宮円靭帯があります。このような子宮を保持しているものがゆるんだり、子宮が周囲組織と癒着
など を生じると
子宮の位置や形態異常がおこります。

子宮頸管ポリープ

子宮頸管の粘膜から発生してポリープ状(有茎状)に膣腔に向かって垂れ下がるもの
いいます。
慢性炎症の結果、粘膜が増殖してできる場合が多いといわれていいます。大きさは数ミリから
2〜3cmのものが多く、ほとんどが単発性です。あらゆる年齢層の女性にみられますが、
40〜50歳にもっとも多く認められます。

子宮内膜症

子宮の壁は、外側から腹膜の一部でもある漿膜と、平滑筋細胞からなる厚い筋肉層、そしていちばん内側の粘膜(子宮内膜)から作られます。
正常の子宮内膜は、子宮体部の内面(子宮腔)を覆っています。ところが、その子宮内膜と同様の
組織が、子宮の内面(本来の場所)以外の場所(子宮筋肉層など)や骨盤の中や腸の方にまで存在し増生することがあり、これを広い意味での子宮内膜症とよんでいます。

子宮内膜症は、内膜の組織が子宮体部の筋肉層内にくいこんでいる子宮腺筋症(内性内膜症)と、
子宮の周囲や子宮の外に散らばっている外性内膜症に分けられます。
しかし、実際に多く見られる問題となる内膜症は、子宮の外の骨盤内に存在するものなので、
子宮内膜症とよぶ場合には骨盤内子宮内膜症のことを指しています。
骨盤内子宮内膜症の好発部位は卵巣(チョコレート嚢腫)80.7%、子宮表面67.2%、子宮と直腸間の腹膜(ダグラス窩腹膜)40.6%、子宮靭帯24.2%、ほかに直腸、膀胱などです。骨盤内子宮内膜症の発生は20代にもっとも多く見られます。
子宮腺筋症では40代をピークに30〜50歳まで幅広くみられます。

卵管炎、卵巣炎(子宮付属器炎)

骨盤内臓器のうちでもっとも炎症をおこしやすいのが卵管です。卵管が細菌感染などにより炎症を
おこした場合を卵管炎といいます。通常、卵管炎のある側の卵巣にも炎症がおよび、同時に卵巣炎も
おこします。そのために両方合わせて子宮付属器炎とよんでいます。

原因は、ぶどう球菌・連鎖球菌・大腸菌・淋菌・結核菌・嫌気性球菌などがおもなものですが、最近では、
クラミジアやマイコプラズマによる卵管炎もしばしばみられます。
感染は子宮や膣の粘膜に沿って卵管に上行感染する場合がほとんどです。しかし、結核菌などでは、
病巣の肺や腹膜から血流にのって卵管に下行感染することもあります。まれに、虫垂炎や腎盂炎でも
卵管に下行感染することが知られています。

乳頭の異常分泌と出血乳房

妊娠中や授乳中でない時に、乳頭の一方からまたは両方から黄色ないし白色の分泌物が出ることがあり、それを乳頭異常分泌といいます。
また分泌物が血液であったり茶褐色の液体である場合出血乳房といいます。乳頭をつまむと液体が出てきたり、下着の染みがつくことなどで気がつきます。

原因としては乳管内乳頭腫乳腺症であったり、催乳ホルモン(プロラクチン)の異常分泌
薬剤の副作用であったりすることが多いようです。
※乳がんが原因でおこることもあるので、必ず専門医の診察を受けましょう。

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カテゴリー:乳房の病気

乳腺線維腺腫

10代後半から30代の年齢層の女性によくできる乳腺の良性の腫瘍です。
しこりの大きさはあずき大からくるみ大ぐらいのことが多く、弾力性に富んでいて、球形または
楕円形をしていて、表面はなめらかで周囲組織との境界ははっきりしています。指で触ると
皮膚の下でころころとよく動いて痛みはありません。線維腺腫はふつう徐々に大きくなりますが、
急速に増大する葉状腫瘍とよばれる特殊なタイプのものもあります。

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カテゴリー:乳房の病気

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